プレーパークは遊び天国
子供は遊んでなんぼです。遊んだだけ心が養われます。ところが今は子供を安心して遊ばせられる場所自体がない状態です。何て寂しい時代なんでしょう。安全を確認できないと親も子供も遊べない世の中なんて…。
大人の目が届かないところで遊ぶのが遊びの醍醐味のはずなのに今は逆転してしまっていますね。3、4年生ともなれば徒党時代まっしぐら、頭が空になるほど遊んでも遊び足りない年頃です。そんな子供たちに本当の遊びを体験して欲しいと願う大人達が全国各地でプレーパークというものを作っています。
プレーパークといっても整備された公園ではありません。自治体から使われていない雑木林や山を借りたりしてそこに遊びのヒントとなる最低限の道具(ロープやはしごなど)を設置したシンプルな公園です。鋸や金槌や火を使った遊びを教えたりするスタッフがいたり、逆に誰もいない場所があったり。
そこで子供は自由に遊びまわっていいんです。但し怪我は自己責任。ターザンロープがあっても着地点にマットなどありません。木登りしても横は崖なんてことも。だから大人も子供もワクワクドキドキしながら全神経を研ぎ澄ましながら遊ぶのです。危険なところで遊ぶ経験をすることで子供は安全に遊ぶ知恵を身に付けます。
3、4年生なら例え怖くても自分を奮い立たせることができるでしょう。プレーパークは常設は少なく月に数回という所が多いようです。親として嬉しい活動ですね。
逆上がりは真剣勝負
3、4年生になると逆上がりができる子とできない子が半々ぐらいでしょうか。入学前からできる子もいれば高学年になってもできない子もいます。ただ、できない子の割合は確実に上がってきています。子供が体を使う機会が減ってきているんですね。
転んでも手が付けない、砂利の上を歩けない、高い所から着地できない。体力の減退は恐ろしいほど進んでいます。全身運動である逆上がりを練習することは今の子供にとってとても大切なことなのです。体だけでなく心も一緒に強くする効果があるのは自転車と一緒です。3、4年生には調度よい節目でしょう。
ぜひ、いつまでにできるようになると期限を決めて練習させてみて下さい。「手にできたマメは頑張った証し、勲章だよ。」マメが痛いと言ってきたらそう言ってと励ましてあげて下さい。そしてマメが乾くまで腕立て伏せで力をつけて再チャレンジ!3、4年生は知恵が付いてきているので乗せて乗せて気分上々にさせておくことが成功のコツです。
我が家は1週間でできるようになったらその週末はバーベキュウと言って釣ったところ一人は次の日にもう一人はちょうど1週間後にできるようになりました。その間毎日公園通で大変でしたが泣きながら頑張る娘の姿、できた瞬間の感動は私の宝物になりました。要は結果でなく過程なんだと改めて子供から教えてもらいました。
親離れし始める3、4年生、だからこそ親子で挑戦してみてはいかがですか?
そろそろ長編作品はいかが?
ずっと絵本を楽しんできた子供たちも3、4年生になると少しずつ絵本から離れ絵の少ない本を手にするようになるでしょう。集中力も知識も付き始めるこの3、4年生の時期は少し背伸びして児童文学の世界に足を踏み入れてみるのもいいですよ。
学校で借りてくる本をチェックすると本人が何に興味があるか分かります。それ以外でもパパやママが子供の頃好きだった本をすすめてあげるのもいいですね。親子2代で同じ本を読むというのはくすぐったくて嬉しいものです。悩んだら名作といわれているものからすすめてあげてください。
名作といわれる本はいつの時代も子供の心を掴んで離さない優れた内容と美しい文章が刻まれています。決して読んで損はしません。3、4年生の女の子なら『赤毛のアン』『大草原の小さな家』『長靴下のピッピ』男の子なら『宝島』『トムソーヤの冒険』『ロビンソンクルーソー』など、百年の歳月を経ても色褪せない作品に子供も夢中になるでしょう。
寝る前に川の字になってこれらの本を読んであげてみて下さい。一日一章ずつでもいいんです。3,4年生ともなれば悩みを親に話さなくなったりする年頃。もし子供が不安定になっているなと思ったらその日は少し長めに読んであげましょう。同年代の子達が苦難を乗り越え新たな世界を見つけるテーマがほとんどです。
同じ子供としてきっと感じるものがあることでしょう。
本を通じて思いを伝えてあげてください。
勉強についてゆけない
3、4年生になると学力差ははっきりと出てきます。親としても子供の学力が気になってしまう時期です。学校の勉強についてゆけないとなるとすぐ(塾に行かせないと。)と思うでしょう。でもその前にまず普段の生活を見直して下さい。
- テレビを見ながら宿題をしていませんか?
- 夜寝る間際に宿題をしていませんか?
- きちんと座って宿題をしていますか?
- 時々親がノートを確認していますか?
- 筆入れやランドセルの中身は乱雑ではないですか?
- 9時には寝ていますか?朝は余裕を持って起こしていますか?
基本的生活習慣ができていないといくら塾に入れても多忙になるだけで余計学習に身が入らなくなります。3、4年生ならば分からない時は学校の先生に聞きに行くようすすめてください。先生にも予め親が相談しておくと尚いいです。塾はテストの点を上げるテクニックは確かに身に付きます。
その分自分の勉強のやり方を確立できぬまま、与えられたことをこなすだけの勉強にと
どまってしまいがちです。3、4年生はまずは、生活を立て直し集中して宿題をする習慣を付けることです。できるだけ宿題もチェックしてあげてください。家庭学習として百ます計算や漢字を毎日5分だけでもやらせてあげましょう。
塾に頼るのはそれからでも遅くありません。むしろその習慣をつけてからのほうが3,4年生なら効果が上がるはずです。それでもだめな場合は、学校に相談し他の原因も探ってみましょう。
友達への誕生日プレゼント
女の子は3、4年生になると友達同志で誕生日のプレゼントのやり取りなどするようになります。始めに誰かが高価なものをプレゼントしてしまうとどんどんエスカレートしてとても子供同志のやり取りとは思えないほどの金額になってしまうこともあります。3、4年生になれば手先もかなり器用になっています。
そこで、手作りのプレゼントを作らせたらどうでしょう。ビーズ、刺繍糸、フェルト、リボン、毛糸など普段から少しづつそろえておくと便利です。雨の日などに母娘で色々作ってみて下さい。3、4年生ならビーズの指輪を10分程で作ってしまうでしょう。
普段から腕を磨いておけばいざ友達の誕生日がきても大丈夫。今は百均でアクセサリー用の金具などもあるので結構本格的なアクセサリーができますよ。フェルトで作ったハートや熊などをキーホルダーにしたり、かぎ編みでポシェットを作ったり。あとは可愛い包装紙でラッピングしてカードをそえればできあがりです。
手間隙かけて自分のために作ってくれたプレゼントは格別に嬉しいものです。お料理の得意なママならクッキーを一緒に作ってもいいですね。まず”お金”ではなく作るという選択肢もあるということを教える良い機会です。
3、4年生の男の子なら木の枝(梅などがお勧め)をナイフで削いで手作りお箸なんてカッコイイですよ。パパの腕の見せ所ですね。命が誕生した記念日は心をこめた手作りプレゼントがぴったりです。
シラミ発生!緊急事態!
なぜこの時代に!?そう思いたくなる最近のシラミの流行。清潔になり過ぎて逆に増えるなんて、困ったものです。プールの季節以外でも流行するので子供が頭を痒がったら親は常にチェックしないといけません。一見フケにしか見えないので見過ごしがちですが、息を吹きかけてもびくともしないようならシラミの卵です。
特に根元を注意して見てみて下さい。爪でぐっとつまんで扱き出すように髪からはずすと白っぽく見えていたものが茶色になります。3,4年生にもなると頭にシラミがいたとなるとショックを受けるでしょう。でも、決して不潔にしていたからではないんだと教えてあげてください。恐らくクラスで流行っているのでしょう。
学校にも知らせ予防と対策をしてもらわなければいけません。先生には守秘義務があるので他言することはありませんが、親からも他の子に言わぬよう口添えしてあげるといいかもしれません。3,4年生はそういうことに敏感な時期ですからね。少々値は張りますが今はとてもよい薬用シャンプーがあります。
それで洗い、ドライヤーで乾し湿気を取って櫛でとかすと卵も成虫も見事に落ちてきます。3,4年生なら自分でドライヤーくらいかけられます。半月もすればすっかり取れてしまいます。親として経験していて損はありません。小児科に連れて行っても薬を進
められるだけ。しらみを発見したらまずは焦らず薬局へ行きましょう。
包丁デビューしませんか?
3、4年生になると手先も器用になってきますし、本格的なお手伝いをしたがる時期です。そこで、そろそろ包丁デビューなどいかがでしょうか?もし、怖いようなら子供用の安全な包丁を使いましょう。3、4年とはいえ手の大きさはまだまだ大人の包丁が使えるほどではないでしょう。果物ナイフの方が良いかもしれません。
まず時間のたっぷりある休日などに挑戦してみましょう。子供用に小さめのまな板を用意しておけば、ママも同時進行で料理ができるのでイライラしないで済みます。3、4年生で初めて包丁デビューするときは左手を猫の手のようにして食材を抑える練習から始めます。ハムや蒲鉾がベストです。
慣れたら野菜(丸いものは下を平らに切ってあげましょう)、肉の順番がおすすめです。最後の挑戦は果物の皮むき。これは3、4年生には少々難しいテクニック、恐怖心が取れるまで親がそばに付いていてあげてください。どれも最初は怖がったり親が見ていられなかったりするでしょうが、回を重ねる度にだんだん子供の勘ができてきます。それが大切なんです。
食事の時はぜひ皆にどの料理の食材を切ったのか紹介してあげてください。自分の作った料理を家族がおいしそうに食べる様子は子供にとって何よりのご褒美です。これが食育というものです。難しく考えずに普段ママがしていることを教えてあげてください。